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偲ぶ心 十人十色

2025年4月25日 お葬式豆知識

「もしものとき」に備える、やさしい葬儀の準備ガイド 【第三回】

相談するタイミングはいつがいい?生前相談のすすめ

 

【今回の内容】

- 亡くなってから相談する場合
- 生前に相談する場合
- 終活やエンディングノートとの関係
- 希望を家族と共有する重要性

 


「まだ元気なのに、葬儀の相談なんて…」と思っていませんか?
「まだ早いんじゃないか」「縁起でもない」と、生前に葬儀のことを考えるのは抵抗があるという方も多いと思います。
でも、いざというときに慌てないためには、“相談のタイミング”はとても大切です。ここでは、相談する2つのタイミング、「亡くなってから」と「生前」それぞれの特徴と注意点をご紹介します。

 

 

【1】亡くなってから相談する場合

 

身近な人が亡くなった直後というのは、気が動転してしまい、冷静に判断するのが難しいものです。
そのため、
・「気がついたら高額なプランを選んでいた」
・「希望していた形式と違う葬儀になってしまった」
・「時間がなくて、他の葬儀社と比較できなかった」
などの後悔が生まれることもあります。


とはいえ、「相談する時間がなかった」という状況もあるでしょう。そんなときのためにも、あらかじめ流れだけでも知っておくことが、気持ちの余裕につながります。

 

たとえば、
・「亡くなったらまず誰に連絡するのか」
・「葬儀の段取りはどう進むのか」
・「安置場所や火葬場の手配はどうなるのか」
といった基本的な流れを、ざっくりでも知っておくと、慌てず対応しやすくなります。
 
【2】生前に相談する場合

 

最近では、「終活(しゅうかつ)」の一環として、元気なうちから葬儀の相談をする人が増えています。
終活とは、人生の締めくくりに向けて、
・自分の希望する人生の終わり方
・財産の整理や相続
・葬儀やお墓の準備
などを前向きに考える活動のことです。
エンディングノートなどに、希望する葬儀のスタイルを書き留めておけば、家族も安心して準備を進めることができます。
 
生前相談のメリットは?


・希望通りの葬儀を実現しやすくなる
・家族が「故人の想い」を知ったうえで動ける
・費用や段取りを事前に把握できる
・比較・検討の時間が取れる


また、本人だけでなく家族が一緒に相談に行くケースも増えており、家族の想いや考えを共有する場にもなっています。
 
「元気なうち」にこそ、準備できることがある


生前相談は、葬儀の準備というよりも、
「人生の最後を、自分らしく、家族らしく迎えるための準備」です。

 

何も決めないまま突然その時を迎えてしまうよりも、
「この人らしいお別れができた」
「やりたいことをきちんと実現できた」
と思える葬儀を迎えることが、ご本人にもご家族にも、大きな安心になります。
 
【まとめ】相談のタイミングに「早すぎる」はない

 

葬儀の相談は、思い立ったときがベストタイミングです。
誰かが亡くなったあとではなく、まだ時間と気持ちの余裕があるうちに相談しておくことで、家族も自分も後悔のない準備ができます。


次回は、

最終回「どの相談方法が自分に合っている?電話・対面・ネットの違い」】をご紹介します。
相談方法の選び方に迷っている方におすすめです!