遺影写真は、故人を偲ぶ大切な一枚。でも、いざ選ぼうとすると「どんな写真がいいの?」「準備はいつすればいいの?」と迷ってしまう方も多いものです。
このシリーズでは、遺影写真の基本的な選び方から、準備のタイミング、最近の傾向までをわかりやすくまとめました。
〈シリーズ内容〉
第1回 遺影写真ってどう選ぶの?|写真の選び方
・遺影にふさわしい写真の特徴とは?
・最近の写真がなくても大丈夫?
・生前に自分で選んでおく人も増えている
第2回 遺影写真はいつ・どう準備すればいい?|タイミングと注意点
・通夜までに間に合わせるにはどうすればいい?
・加工の流れや依頼時の注意点
・普段から写真を撮っておくことも立派な準備です
以上2回に分けて解説します。
それでは、シリーズ1回目です。
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遺影写真ってどう選ぶの?|写真の選び方
遺影写真は、故人を偲ぶ大切な1枚です。
その人らしさが感じられる写真を選ぶことで、葬儀や法要の場がよりあたたかなものになります。
今回は、遺影写真の選び方について、基本のポイントと注意点をわかりやすくご紹介します。
【内容のポイント】
・できるだけ新しく、画質が良い写真を選ぶ
・笑顔や好きな服装など、自然な表情が好まれる
・集合写真やスナップ写真からの切り抜き加工も可能
・スマートフォンの写真データからでも遺影は作成できる
・写真が少ない場合は知人や職場関係者に声をかけてみる
・最近は「終活」として生前に自分で写真を選ぶ人も増えている
■ 遺影写真とは?
遺影写真とは、葬儀のときに祭壇に飾る、故人を偲ぶための大切な一枚です。
葬儀だけでなく、その後の法要やお仏壇などでも使われるため、その人らしさが伝わる写真を選ぶことが望まれます。
■ 選び方に決まりはあるの?
法律上の決まりはありませんが、次のようなポイントが参考になります。
- できるだけ新しい写真を選ぶ
亡くなる年齢に近いものが自然とされています。ただし、元気だった頃の写真や若いころの笑顔でも問題ありません。 - 画質のよい写真を選ぶ
- 遺影は引き伸ばすため、ピントが合っていてぼやけていない写真が望ましいです。
- 故人らしさを感じられる写真
普段着姿や笑顔の写真、趣味やその人の生き方が伝わる一枚など、「この人らしい」と思える写真が理想です。
■ スナップ写真や集合写真でもOK
最近では、他の人と一緒に写っている写真を切り抜いて加工することもできます。スマートフォンに保存されている写真からも作成可能です。
気に入った写真がある場合は、葬儀社に相談してみましょう。
■ 写真が見つからないときは?
長く入院していた方や写真嫌いの方など、手元に写真が少ない場合もあります。
そんなときは、次のような方法を試してみましょう。
- 友人や親族、職場の方に写真がないか聞いてみる
- アルバムやSNSを見返して探してみる
案外、思いがけないところで良い写真が見つかることもあります。
■ 「生前に自分で選ぶ」という選択も
近年では、終活の一環として、生前に自分の遺影写真を準備する人も増えています。
「自分で選ぶなんてちょっと…」と感じる方もいるかもしれませんが、
あらかじめ用意しておくことで、家族の負担を軽くし、安心して最期を迎えられるという声もあります。